受験を迎えるお子様をもつお母さんへ伝えたいこと  ~思いを伝える~

 受験を迎えるにあたって、できることの一つに、「親の思いを伝える」ということがあ

ります。

 

受験をなぜするのか。

 

受験をすることによって、なにが得られるのか。

受験に対しての向き合い方。

親の経験談。

等など、親として伝えたいことは、たくさんあると思います。

 

それを、1度だけ伝えるのです。

1度きりとなると、子どもがちゃんとわかるようにまとめることが必要になります。

長すぎても、伝わりません。

大事なことを短くまとめて伝えます。

必要ならば、資料をそろえたりもできます。

手紙を添えることもできます。

 

1度だけ伝えるには、準備と覚悟が必要ですよね。

その親の覚悟が、子どもに伝わるのだと思います。

ここで大事なことは、親が自分の価値観を確認してみるということです。

自分に聞いてみるのです。

 

「なぜ、勉強するのか?」

自分の考えがはっきりしないことを、子どもに分かるように伝えられるでしょうか。

親も、自分を見つめる作業をするのです。

もしかしたら、新しい発見があるかもしれません。

親業は、自分業とも言われています。

見つめなおすことで、自分も成長していけるのです。

 

 

受験は子どもにとっても親にとっても、大きな山です。

山を乗り越えることで、親子の信頼関係を深く、強くすることができるのです。

でも、やり方を一歩間違えると、信頼関係が崩れてしまう危険もあります。

 

トマス・ゴードン博士は、「親業」の本の中で、こんなことを言っています。

「はっきりと自分の価値観は何かを述べても、それをたたきこもうとしないように。

 寛大に知識や経験を分かち合っても、説教はしないように。

 自信をもって意見は述べても、強制はしないこと。

 そして、サッとあざやかに優雅に引っ込み、後は相手に受け入れるか拒否するかの決

 定をさせなさい。

 そして、相手の気持ちを聞くということを忘れないように。」

 これだけすれば、子どもがまた相談しようと考えるかもしれない。

 

いかがですか?

親子の信頼関係を作りながら、子どもと自分が成長していく方法です。

親の思いを伝えてみませんか?

 

本間恵