コンサルタントになる

今日は、センター試験直前の息子のことです。

 

 

前にも書きましたが、息子は秋に1カ月半、病気のためにほとんど勉強をしていませんでした。

 

 

センターが近づいてきて、

「あの時の時間が、大きな穴になっている。」

と言ってきました。

「何かに追いかけられる、怖い夢を見た。」

とも言っていました。

 

 

心の内を話してくれる息子に私ができることは、ただ、彼をそのまま受け入れることで

す。

 

 

「うん。そうか。そうなんだ。」

「不安が押し寄せてくるんだね。」

「こわくなってくるんだ。」

と、共感しながら、真剣に聞いていきます。

そうすると、落ち着いてくるのか、しばらくして自分の部屋に戻っていきます。

 

 

親として、見守る以外にもできることはあります。

以前にも書きましたが、どうしても言いたいことがあれば、1度きりの覚悟で伝えるこ

とができるのです。

それが、コンサルタントになるということです。

 

 

私も先日、1つコンサルタントをしてみました。

体調管理についてです。

 

 

息子は、授業のない日は、一日中家にいるので体を動かしません。

そうすると、夜なかなか寝付けずに苦しみます。

そして、朝遅くまで寝てしまい、夜また眠れない…。

そんな悪循環を断ち切るために、心配なことをわたしメッセージで伝え、できる方法を

根拠を添えて伝えました。

 

 

「寝不足で試験を受けることになったら、今まで積み重ねてきたことが十分に発揮でき

ないかもしれない。そうなったら、本当にもったいないんだ。」

「体調管理は、いいパフォーマンスをするうえで、とっても重要だよ。」

「そうならないためにも、いい睡眠をとってほしいんだ。」

 

 

いい睡眠をとるために、今までも言ってきたことを含めて、伝えました。

・夕方体を動かす。

・外に出て、散歩でもしてリラックスをする。

・寝る直前まで勉強せずに、勉強を終えてからお風呂で温まってから寝る。

・寝る前にストレッチをしながら、深呼吸をする。

 

 

そして、息子の言い分を聞いて、後は任せました。

すると、寝る前のストレッチはするようになりました。

それを見て、うれしいこと、安心することをわたしメッセージで伝えました。

息子は今のところ、少しではありますが、毎晩ストレッチをしています。

 

 

息子の不安は、息子のものです。

私が不安を引き受けようと思っても、息子にはなれないので、引き受けることはできま

せん。親としては、愛する息子の苦労は、一緒にしょっていきたいぐらいなのですけど

ね。もどかしいところです。

 

 

私のできることは、どんな息子でも受け入れて、見守っていくことです。

これがなかなか難しい。

親というのは、子どもの問題を自分の問題にしやすいからです。

 

 

「子どもは、自分とは違う、別個の人間なんだ」

これは、いつも心の中に持ち続けています。

 

 

この経験を、きっと息子は後の人生に生かしていけると信じています。

 

 

「がんばれ、私の愛する息子と娘。

私は、どんな時もあなた達を愛し、応援しているよ。」

 

 

本間 恵