「聞く」ということ・・・
~聞くこと~
親は聞くことで、子どもが考える手助けができるとお伝えしました。
その他にも、聞くことの効果があります。
それは、自己肯定感が高まるということです。
悩んでいる自分を、そのまま受け入れてくれるということ。
受け入れられることで、子どもは「どんな自分でもいいんだ」と実感するのです。
人に受け入れられて初めて、自分のことを受け入れられるようになるんですね。誰にも
受け入れられない人間が、どうして自分のことを認められるようになるでしょうか。
ヤル気が出ない、自信がない子どもが目の前にいるとしたら、その心に寄り添い、気持
ちを理解しようとしていくことで、子どもを支えることができるのです。
そして、聞いてもらった子どもには、親の愛情がちゃんと伝わります。また困った時に
は、親に話そうという気になりやすいのです。
聞くことで、子どもが考える手助けをして、親子の絆を強くすることができるんです
ね。日常の、ちょっとしたことでも聞くことができますよ。
例えば、受験生の我が家の娘。
娘「あ~、塾、行きたくない!」
私「行きたくないんだ。」
娘「一日なんて、やってられないよ。」
私「一日は長くって、しんどいんだね。」
娘「うーん。あ~もうやだなあ。」
私「勉強、大変なんだ。」
娘「うん。行かなくちゃなんだけど~。」
この後、しばらくゴロゴロしてから、勉強をし始めました。
「ああしたら?こうすれば?」とつい言いたくなるのが親心ですね。
でも時には、聞いて様子を見守ってみるというやり方はいかかですか?
本間恵