賞の危険性
今日は賞の危険性についてお伝えします。
子どもの行動をコントロールするために、賞を使うことは多いのではないでしょうか。
ゴードン博士はその危険性について、述べています。
その中から、いくつかを取り上げてみます。
まず、賞を頻繁にもらう子どもは、親が喜ぶことだけを選んでするようになります。親
が喜びそうにないことは、しないようになります。こういう子どもは、自分で考えた
り、創り出したりする力が育ちにくいと言われています。
つまり、賞をたくさん与えながら育てると、賞がなければ自分の行動の結果に、喜びを
得られなくなってしまう危険性があるのです。
勝って表彰されなければ、スポーツを楽しめない。
見返りがなかったら、他人には優しくしない。
いい成績が取れなかったら、勉強する気がおきない。
このように、賞は子どもの自発的なヤル気をも崩してしまうのです。
賞には大きく分けると2種類あって、もので与える賞と、ほめるという言葉で与える賞
があります。
よくほめて育てようという言葉がありますが、ほめるということもよく考えて行わない
と、やはり危険があるのです。
明日は、ほめることについてお伝えします。
本間 恵