「勝負なし法」を行う時にはここに気をつけて

では、今日は「勝負なし法」はここに気をつけてです。

 

 

「勝負なし法」を行う時に、気をつけたいことがいくつかあります。

 

1つは、「勝負なし法」とはどんな方法か、子どもによく説明して理解してから始める

ということです。

 

親が勝つ方法で接してきた親子関係では、「話し合い」というと説教されるというイメ

ージを子どもが持つことが多いのです。そうすると、「勝負なし法」の話し合いにのっ

てこないことがあります。

 

ですので、きちんと子どもに、あなたの考えも聞いて、私の考えも言って、お互いが納

得する解決策を一緒に考えたいんだということを伝えておくのです。

お母さんの考えで一方的に決めたりしないと約束するのです。

 

2つ目は、「勝負なし法」は時間がかかることがあるということです。

 

ですので、親子であらかじめ約束をして時間を確保しておくのです。「勝負なし法」に

慣れない間は、話し合いに時間がかかりますが、慣れてくると、時間が短くてすむよう

になります。

 

その上、親子ともに納得のいく解決策が考えられるので、同じことについて毎日ガミガ

ミ注意することがなくなります。結果的には、その問題について関わることが少なくな

り、時短になるのです。

 

 

「勝負なし法」が本音を出し合える話し合いとなるためには、「わたしメッセージ」で

自己表現をし、「能動的な聞き方」で子どもの気持ちを的確につかむことが大切です。

 

そのためにも、親は自分をよく知っておくことと、子どもをよく理解することが必要に

なります。

 

 

「勝負なし法」の解決策は、子どもも関わって決めたことですから、それを実行しよう

とする子どもの意欲は高くなります。また、思いがけない解決策が生まれることもあり

ます。

 

 

「勝負なし法」は、幼い子ども0歳や1,2歳の子どもともできます。複数の子どもとも

できます。実際に学校でも、たくさん使っています。

 

 

もちろん、大人にも効果的です。

ご夫婦で話し合った事例もたくさんあります。

 

 

どうぞ、皆さんのご家庭でも試していただけたら、うれしいです。

 

 

明日は、勝負なし法でも解決できない対立についてです。

 

 

 

本間 恵