わたしメッセージで伝えても子どもが行動を変えない時

今日は、「わたしメッセージで伝えても、子どもが行動を変えない時はどうするの?」

についてです。

 

 

そんなときは、たいてい子どもの方にも事情や言い分があるのです。だから、親の言っ

ていることが理解できたとしても、簡単には行動を変えられないので

すね。

 

 

朝、声をかけても起きないといった例ですと、

「え~、だって眠くて起きられないんだよ。」という言葉が返ってくるかもしれません。

その時の対応が、とても大切なのです。

 

 

子どもは親が出したわたしメッセージによって、「困った」という状態になったので

す。子どもが困ったりしているときの対応には、どんなものがあったでしょうか?

初めにお伝えしたように、「聞く」という対応がありましたね。

 

 

「眠くて、起きられないんだね。」と、子どもの思いを受け止めます。

わたしメッセージを伝えたら、子どもの反応に注意して、子どもの言い分を聞いてい

くのです。

すると、「そう、起きなくちゃとは思うんだけど、身体が言うこときかないんだよ。」

と子どもがもっと、言い分を伝えてくるかもしれません。

そうしたら、また聞いていきます。

「そうか、起きなくちゃと思っているんだね。でも、身体が重いんだ。」といった感じ

です。

 

 

子どもの言い分を聞くと、「まあ、しょうがないか。」と受け入れようという気持ちに

なるかもしれません。でも、まだ受け入れられないと思うのでしたら、また同じわたし

メッセージを伝えてください。

 

 

子どもは、自分の言い分を聞いてもらったあとだと落ち着くので、親の言い分を聞く心

の余地できてくるのです。

 

 

このやり取りを数回行ってもお互いの気持ちが変わらないのでしたら、今度は、

「じゃあ、どうしようか?」と相談をして、解決していくことになります。

その方法については、またの機会にご紹介します。

 

 

こんなふうに、話したら、今度は聞くに切りかえていくのです。聞いたら、今度はまた

話す。会話も、キャッチボールと同じなのですね。

 

 

そのやり取りの中で、お互いを理解し、お互いを大事にする思いやりが育つのです。

そして、親子の間に心のかけはし(絆)が作られるのです。

 

 

さらには、子どもの考える力も、日々の接し方で育まれていくのです。

 

 

本間 恵