受験を迎えるお子様をもつお母さんへ伝えたいこと ~わたしメッセージで伝えるコツ~
わたしメッセージで伝えるコツをお伝えしますね。
わたしメッセージは、三部構成になっています。
行動・影響・感情の三つがそろうと、相手に伝わりやすくなります。
・行動:目の前に見えている行動を言います。
例えば、「起こしたのに、寝ていると」です。
コツは、「いつもいつも」とか、「いつまでたっても」とかの言葉はつけないというこ
とです。
子どもにとって、責められたように感じやすいのです
・影響:子どもの行動によって、自分にどんな影響があるのか、具体的に言います。
具体的にというと、どれぐらいの時間がかかるとか、労力・手間がかかるとか、お金が
かかる等です。
例えば、「ご飯とお弁当を作るのが遅くなる」です。
・感情:影響からくる親の本当の気持ちを正直に言います。
「~すべきでしょ」などと一般論を言うのではないのです。
「困る」「悲しい」「さみしい」など、ホンネの感情を正直に伝えます。
この三つを合わせて言うと、例えば…
「朝、あなたを何度も起こしに行くとね、ご飯やお弁当を作るのが遅くなっちゃって、
お母さん、慌てちゃって困るんだよ。」
になります。
「むむっ、なんだ?難しそう?」と思われたかた、いらっしゃるかもしれません。
そうですよね。最初からこの三つをちゃんと言うのって、大変ですよね。
私も、最初から完璧になんて言えなかったですよ。
でも、だんだんと言えるようになってきました。
コツはですね、怒りそうになった時に、
「私はなんでこんなに怒ってるの?」と自分に聞くことです。
「ああ、寝ているのを見るとがっかりしちゃうんだ。」
また、自分に聞きます。
「なんで、ガッカリしちゃうのかな?」
「忙しい中に、せっかく起こしにいっているのに、寝ているから。」
「起こしに行くことが、大変な事をわかってほしいんだよね。」
などと、自分の中の本当に言いたいことを見つけていくのです。
怒っているときに、そんなことしてられない!と思うかもしれません。
後で、考えてもいいんですよ。
「あの時、怒っちゃったけど、本当に言いたいことはなんだったのかな?」
と振り返って考えてみて、また言えるタイミングがきたら、言うこともできますよ。
そんなことを繰り返していると、いざってときに、言えたりするときがあります。
コミュニケーションも、トレーニングなんですね。
何度も試していると、だんだんと思ったことを伝えられるようになってくるんです。
英会話レッスンみたいなものです。
紙に書いてみるのもお勧めです。
講座の中では、実際に書いたり、話したりして練習するんですよ。
こんな努力をしてまで、わたしメッセージをなぜ言うのかというと、わたしメッセージ
で伝えることによって、いろいろな効果があるからです。
初めに少しお伝えしましたが、もう少し詳しく、お伝えします。
次回は、わたしメッセージの効果についてです。
本間 恵